Speak from the Heart 和室の懐かしさ。井草の肌触りに包まれると、子供時代の夏がよみがえる。畳の上に寝そべり、そよ風がふと抜けていく、その心地よさを思い出す。しかし、年を重ねるごとに、和室に座る時間が辛くなることもある。それでも、和室は心に刻まれた大切な場所。座ることがなくても、和室の存在は絶対に必要なのだ。多くの人がそんな想いを抱いている。和室を洋の住まいにどう調和させるか、それはデザインの醍醐味の一つ。和の静寂と洋の快適さが織りなす空間は、新しい美しさを生み出す。懐かしさと新しさが融合するその場所は、心を温かく包み込み、穏やかなひとときを届けてくれる。